■ダイブマスターからインストラクターになりたい方へ
他のページでも一部書いておりますが、PADIダイブマスターからPADIインストラクターになるための方法について、ここでまとめておきたいと思います。
結論から言いますと、
ダイブマスター
↓
IDC受講+EFRI取得
↓
IE受験
↓
合格
↓
インストラクター
となります。
では、これ以降、詳しく説明させていただきます。
プロのランクを順番に並べると、ダイブマスターの次がアシスタントインストラクターで、その次からがインストラクターとなります。
インストラクターにもランクがありますので、順番に書きますと、
★ダイブマスター(DM)
★アシスタント・インストラクター(AI)
★オープン・ウォーター・スクーバ・インストラクター(OWSI)
★マスター・スクーバ・ダイバー・トレーナー(MSDT)
★IDCスタッフ・インストラクター(ID、又はSIとかIDCSと表記)
★マスター・インストラクター(MI)
★コース・ディレクター(CD)
となります。
通常、オープン・ウォーター・スクーバ・インストラクター以降を、単にインストラクターと呼んでいます。
上記のように、プロレベルのトップがコース・ディレクター(CD)でして、このコース・ディレクター(CD)がインストラクターを育成する先生となります。
ちなみに、インストラクターは、オープン・ウォーター・スクーバ・インストラクター(OWSI)が圧倒的に多く、ランクが上がるに従って人数が少なくなり、コース・ディレクター(CD)は、世界中のプロのダイバーの1%未満しかいません。(聞いた話なので、正確かどうか分かりませんが、たぶんそのくらい。MIが3%未満とも聞いたような、、、)
さて、本題ですが、ダイブマスターがインストラクターになるためには、まず、コース・ディレクターの元で開催されるインストラクター開発コース(以下、IDC)を受講する必要があります。
このIDCは、アシスタント・インストラクター(AI)コースと、 オープン・ウォーター・スクーバ・インストラクター(OWSI)プログラムの2つから構成されています。
つまり、IDC=AI+OWSIということです。
このため、順番からすれば、
ダイブマスター
↓
アシスタントインストラクター
↓
オープンウォータースクーバインストラクター
という順番なのですが、多くの人が、ダイブマスターからIDCを受講し、アシスタントインストラクターにならずに、いきなりインストラクターになります。
ダイブマスター
↓
オープンウォータースクーバインストラクター
ということです。
このIDCですが、eラーニングによる予習が完全に行われている場合、AIコース(最低3日間)とOWSIプログラム(最低4日間)となりまして、連続して組み合わせたものがIDC(6日間)となります。ただし、これはPADIが示しているIDCの最低日数であり、実際には7日間から10日間くらいが多いです。しかし、どこで受講したとしても、通常、AIとOWSIを別々に受講するよりもIDCを受講した方が日数は少なくなります。
AIコースとOWSIプログラムを別々に受講するよりも、連続してIDCを受講する方が期間が短いこと、ダイブマスターとアシスタントインストラクターで出来ることにあまり差がないこと、ダイブマスターからいきなりインストラクターになれること、アシスタントインストラクターになるとその分の認定料金などの費用がかかってしまうこと、などから、皆さんアシスタントインストラクターにならずにいきなりインストラクターになるようです。(ちなみに、私はアシスタントインストラクターになってからインストラクターになりました。IDCを連続して受ける日程が取れなかったり、全てのランクのCカードを持ちたいなどの場合には、アシスタントインストラクターを取得してみるのが良いかもしれません。もちろん、IDCを受講してAI申請することも可能ですから、IDC受講でも申請料の負担だけでAIのCカードを取得出来ます)
さて、コースディレクターの元で開催されるIDCですが、どこで実施されるかといいますと、IDCを開催して良いとされている、全国のダイビングショップにて開催されます。
PADIが直接開催しているわけではありません。
そのため、ダイビングショップの都合や、コースディレクターの都合により、開催される日や、期間は様々ですが、多くの場合、PADIが行う最終試験であるIE受験日の直前に集中して開催されています。
具体的には、PADIの最終試験であるIE受験日の10日くらい前からスタートし、
IDCを6日間から9日間、EFRインストラクター(EFRI)取得コースを1日間受講し、数日後にIE受験するという流れです。
ここで、突然EFRIのことが出てきましたが、PADIインストラクターは、EFRI認定がないと活動が許可されませんので、ほとんどのショップで、IDC開催と一緒にエマージェンシー・ファースト・レスポンス・インストラクター (EFRI)の取得が組み込まれています。
レスキューダイバーになったときに、EFRをやったと思いますが、EFRIとは、このEFRを教えるインストラクター資格です。
さて、色々と話がそれてしまいましたが、各ダイビングショップで開催されるIDCを受講して、さらにEFRIを取得したら、いよいよPADIの最終試験であるIEを受けることになります。
申し込みは、IDCを受講したダイビングショップ経由で行います。
IEの日程や場所は、PADIのホームページに掲載されていますが、最少催行人数の4名に満たない場合はに開催されないこともあります。申し込んでいても、「人数が満たないので未開催になった」と比較的直前になって連絡が来たりもしますので、予め心づもりをしておきましょう。
IEは2日間で、試験官は、PADIから派遣されてきます。
受験者数によって試験官の数も変わりますので、受験者が多くても2日間で終了しますが、朝から夕方までかかります。(通常、定員12名)
そして、基準点をクリアして合格すれば、インストラクター(OWSI)になれます。
IEの会場には、別のショップでIDCを受講した受験生に会うことも当然ありますが、ショップやコースディレクターによって、教わったことが異なるので、少し驚いてしまうかもしれません。
各ショップの色や、各コースディレクターの色があるので、受験生同士で話をした時などに、「私、そんなこと教えてもらっていない」と心配してしまうこともありますが、どのIDCを受けたとしても、合格に必要な基本はおさえてあるはずなので、自分が教えてもらったこと、学んだことをしっかりと発揮できれば合格できますので、安心してください。
IEでは、基準点をクリア出来ずに不合格になってしまったものがあった場合、その日のうちに再試験の出来るものもあり、その再試験でクリア出来れば、合格となります。追加費用もかかりません。
再試験でもクリア出来なかったり、再試験出来ない項目を落としてしまった場合には、その落とした項目だけを、後日行われるIEにその項目分の試験料金を支払って申し込み、試験を受け直すことになります。
さて、いかがだったでしょうか。
インストラクターになりたいダイバーの参考になれば幸いです。
また、チアースでは、ショップスタッフ価格にてIDCに参加できるように手配させていただいていたり、IDCに参加する前にどのようなことをやるのか知りたい方のために非公式講習のプレIDCをトレーニングダイブの位置付けでお受けしていたり、IE受験前のブラッシュアップなどをお受けしております。
特に、IDCは、一週間程度の期間で、初めてやることが次々とありますので、人によっては十分な実力がつかないままIE試験に臨まなければならないこともあります。そのため、事前にプレIDCをやっておくことで、他の受講生に比べて心に余裕をもってIDCを受講できますし、IDCで教えてもらうことに対しての飲み込みも良くなりますのでおすすめです。
【豆知識】
PADIでは 、IDCスタッフインストラクター(ID)からマスターインストラクター(MI)になる場合、PADIの発展のために尽力する宣言をしますので、PADI以外のインストラクター(NAUI、C-MOS、など)との重複資格は持てなくなります。複数の団体のインストラクター資格を持っている場合には、PADIだけにしぼり、PADIで頑張っていくということです。マスターインストラクター(MI)になるには、それなりの経験と実績が必要になりますが、将来的に目指している人は頑張ってください。必要であれば、チアースもサポートいたします。
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