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チアースは沖縄本島のダイビングショップです。

沖縄のダイビングに関するエッセイ



ダイビング器材の選び方


ダイビング器材の選び方について、個人的な意見で書かせていただきます。

数多くのダイビング器材を使用したわけではありませんし、客観的な比較データに基づいたものでもありません。

ダイビングを始めた人が初めてダイビング器材を購入する際に、参考の一つになればというくらいの気持ちで、個人的な意見で書かせていただいているものですので、ご了承ください。


前提として、すごーくお金を持っている人ではなく、リーズナブルにダイビングを楽しみたいという人に向けて書いています。

ダイビングライセンス(Cカード)を取得したあと、多くの人が自分専用の器材(以下、マイ器材)を購入するかどうか迷われるのではないでしょうか?

場合によっては、ダイビングライセンス (Cカード)を取得したショップのビジネスモデルにより「早めに自分にあった器材を揃えた方がいいよ。特別に安くするよ」などと言われ、何となく勢いで購入してしまうこともあるかもしれません。

こうした買い方が悪いということはありませんが、「本当に自分に合っているか」という検証は必要だと思います。

ショップによっては、そのダイバーに合っているかどうかよりも、利益率の良い(安く仕入れられて儲けが多い)器材を勧めてきたりすることがあるからです。


以下、私自身の経験を書かせていただきますが、その前に初心者だったころの私の経験からではなく、インストラクターを育成するIDCスタッフインストラクターとしての今の私がおススメする、最初に揃えた方が良い器材を書かせていただきます。

@ダイブコンピューター
A指示棒
Bシグナルフロート

となります。

@ダイブコンピューターは、自分の状態を知るのに必要です。基本的にガイドの後ろをついていくのだとしても、ガイドと全く同じ状況ではありません。ですので、自分があとどのくらいその水深に留まれるのかなどを含めて、自分自身のことを知るためには必須です。もちろんガイドはそうしたことを踏まえて安全に配慮したダイブプランを立てていますが、それでもダイブコンピューターは持っていた方が良いと思います。
A指示棒は、シリンダー(タンク)をたたくなどして自分の場所を知らせたり、バディや周囲のダイバーに何らかの合図を送ることが出来ます。また、手で触れないようなゴツゴツした岩場などで流れが強かったりした場合、指示棒を岩場の間に入れて自分を支えるなど色々な使い方が出来ます。金額もそれほど高いものではないので持っていた方が良いと思います。ガイドが案内用に持っているイメージですが、個別に持っていると何かと便利な道具です。
Bシグナルフロートは、万一バディや他のダイバーとはぐれてしまった場合などに、浮上して自分の位置を教えるのに役に立ちます。ドリフトダイブなどの際にガイドが使っているイメージで、自分は持っていなくてもいいかなと感じている人も多いですが、絶対にはぐれないということはありませんし、はぐれた場合に自分の位置を教えるシグナルフロートがないと発見してもらえないこともあります。水面上のダイバーを発見するのはとても困難ですし、大きな声を出してもなかなか周囲には届きません。ですので使い捨てのシグナルフロートでも良いですし中古品でも良いので持っていた方が良いと思います。


初心者の場合、指示棒やシグナルフロートなどはどうしても後回しになってしまいがちですし、ダイブコンピューターも高価なので後回しになってしまいがちですが、実は初心者にこそ持っていてもらいたいアイテムです。
参考にしてみてください。

★★★

さて、ここからようやく初心者だった頃の私の経験からの話になるのですが、先にお伝えした@ABの中で、@のダイブコンピューターは比較的初期に購入しましたが、A指示棒Bシグナルフロートはある程度器材を揃えてから購入しておりまして、今にして思えば初心者だったころの自分に教えてあげたいと思うようなところもあります。
以下は、「ダイビングしています感」を持てるような選び方で選んでいった初心者の頃の私の経験として読んでいただければと思います。

尚、私の場合は主に沖縄でのダイビングを中心に考えていましたので、ドライスーツなどの選択肢はなくて、ウエットスーツのみで1年間ダイビングする前提での選び方です。

また、エントリーをビーチとボートの半分半分でダイビングすることを前提にしておりました。

以上のことを踏まえたうえでお読みください。



私は、オープンウォーターとアドバンスを続けて取得し、ダイビング本数10本くらいのときにマイ器材(自分の器材の購入)を考えました。

と言っても、一度に一式全部を揃えたわけではなく、まずはマスクとシュノーケルだけでした。

レンタルだと当日になってみないと自分に合うかどうか分かりません。

また、合わない場合というのは、マスクと顔の隙間から水が入りやすいとか視界が狭いなどが発生するので、快適で安全なダイビングに支障があるわけです。

さらに、顔に付けるものですから、衛生面も気になります。

もし渡されたレンタルマスクがカビだらけだから付けたくないと思っても、代わりがない場合もありますし、代わりがあったとしてもあまり違いがないようなマスクかもしれません。

いつも使っているショップであれば、どのようなマスクをレンタル出来るかおおよそ分かりますが、初めて使うショップだと当日まで全く分かりませんので、リスクが高いのです。

そうであれば、マスクはそこまで高価ではないですし、一方で快適と安全のためにもっとも気になる器材だったので、マスクを最初に購入することにしたわけです。



[1]マスクの購入

他のダイバーが使っているものやカタログなどで調べてカッコいいなと思って欲しくなったマスクがあったので、それを買うつもりでお店に行ったのに、いざ自分の顔にあててみたら全然似合わないし、フィット感も良くなくてどう考えても水が入りやすいと思われ、結局それは買いませんでした。

たくさん並んでいるマスクを一つ一つ手に取って試してみることにして、ストラップを後頭部に回さずにマスクを顔に当て、鼻から息を吸ってみると、ピッタリ合っているマスクは息が吸えないほど顔に吸着して顔から落ちないのに、合っていないとゆっくりと息が吸えて吸着力が徐々に弱まって顔から外れてしまいます。

いくつものマスクを試してみて、まずは自分の顔に合っているマスクを数点選びました。

次に選んだ候補のマスクを再度試してみて、今度は視界が良好かどうかを確認して行きました。

こうした作業をやりながら選んだマスクは、そこに並んでいる中で最も安いプライベートブランドのマスクでした。

正直言って、ショップに行くまでは全く候補に入っていないマスクでした。

購入するつもりだったマスクの3分の1くらいの金額です。

ただ、品質は良く、国内メーカーが製造しているものだったので、安心して購入出来ました。

自分の顔以外の顔になったことがないから分かりませんが、日本のメーカーの方が日本人の顔に合うのかななどと思った記憶があります。

マスクに関しては、その後ずっと同じものを使い続けており、他にもいくつか持っているものの、結局は一番はじめに購入したマスクに戻ってしまいます。

かっこいいわけでもなく、高級なわけでもないのですが、「自分に合っていて、快適で安全にダイビングできる」ので、劣化による買い替えの際も同じものを買って使い続いています。


[2]ダイブコンピューターの購入

マスクを購入したあと、次に購入した器材はダイブコンピューターでした。ダイブ本数が15本くらいの頃だったと思います。

私の場合、どんなものを買うか考えたとき、先ず高価なものは買おうと思いませんでした。

沢山のお金があったら、もしかしたらもう一つくらい上位のモデルを購入したかもしれませんが、私が購入したダイブコンピューターは最安値のものよりも少しだけ高いものでした。

理由ですが、最安値のものはボタンが1つしかなくて使い勝手がイマイチだったのに対して、3ボタンで使いやすかったことなどが主な理由です。

あとは、自分で電池交換出来るタイプだったので、お金がかからず良いなと思って決めました。

もう一つくらい理由を挙げるなら、当時よくガイドしてもらっていたインストラクターが安価な大衆モデルを使っていたことなども理由になります。

毎日潜っているプロが大衆モデルを使っているということは、同価格帯のダイブコンピューターで必要十分なのだなと思ったのです。

昔、スキー板などは上達すると上位モデルに買い替えていましたし、上位モデルにすることにより更に上達したように記憶しています。

しかし、ダイブコンピューターに関しては、上位モデルにしたからといってダイビングが上達するわけではないなという気持ちもあったので、そんな私にとってはこれで十分だったのです。

その後、幾つかダイブコンピューターを購入しましたが、インストラクターになり、IDCスタッフインストラクター(インストラクターを育成する立場)になっても、結局最初に買ったものばかりを壊れるまで使っていました。

見栄もないし、カッコ良さとかも気にしなかったので、良い買い物をしたと思っています。

唯一の欠点を挙げるならば、大きいために「レスキューされる役」をやった際に、私のBCDが腕につけたダイブコンピューターに引っかかってしまい、上手く脱がせられないということが度々あり、内心「ごめんね〜」と思いながら事故者役をやらなくてはならなかったことでしょうか。

まあ、レスキュー講習などでは予めダイブコンピューターを外しておいてあげたりしましたので支障はなかったと思いますが、IDCのときのインストラクター候補生には容赦なく大きなダイブコンピューターを腕につけた状態でBCDを脱がす練習などをしてもらった記憶があります、、笑



[3]BCDとブーツとフィンの購入

最初のBCDは中古品をネットオークションで購入しました。ダイブ本数が20本くらいの頃だったと思います。

本当なら新品を購入したかったのですが、お金をあまりかけられなかったので、仕方なく中古品を購入した次第です。

しかし、不安もありました。今ならダイビング中にBCDに穴が空こうがエアの出し入れに不具合が生じようが問題なく対処出来ますが、まだ初心者の頃ですので「BCDに穴が空いたらどうしよう」「ダイビング前にBCDのトラブルに気が付けばいいけど、ダイビング中にトラブルが発生したら命が危うい」など心配は尽きませんでした。

そこで、オーバーホール済み(メンテナンス済み)のダイビング器材を扱っているショップが出品しているオーバーホール済みのBCDを落札して購入し、ブーツとフィンは比較的安くてフィット感の良い新品をダイビング器材を販売しているお店に直接行って購入しました。
当時の私としては、ブーツのフィット感やフィンのフィット感を重要視していて、高価なBCDはフィット感よりも金額で決めたわけです。

結果的に、私としては大きな問題はなく、50本くらいの時に2つ目のBCDをやはりネットオークションで購入しまして、その後も現在まで新品のBCDは購入したことがありません。50本くらいのときに追加購入した理由は、最初のBCDのサイズが少し小さかったのと(購入時から分かっていたが金額で選んだ)、Dリング(D型の金具)が沢山ついているBCDが欲しかったからです。当時に比べ、今ならかなり高価なBCDも問題なく購入できますが、それでも何故か私は中古品ばかり使っています。単なる貧乏性なだけですので、これを読んでいる人には、自分好みで自分に合ったBCDを選んでみてもらえればと思います。




[4]ウエットスーツの購入

記憶があいまいですが、ダイブ本数40本くらいのときだったと思うのですが、ウエットスーツを購入しました。
ウエットスーツは既製品を購入するのではなくて、沖縄のショップ(ウエットスーツ屋さん)で作ってもらいました。
なぜ沖縄で作ってもらったかというと、沖縄には職業ダイバーが多いので、ウエットスーツを作ってくれるお店も他県に比べて多く、また職業ダイバーの厳しい目で評価されるので品質の良いウエットスーツを作ってくれるからというのが大きな理由です。
有名メーカーの既製品と同等の価格くらいでオーダーメイド出来るので、私の中では沖縄でのオーダーメイド一択でした。
ウエットスーツは、自分の体にフィットしていることが大切で、フィットしていれば体温を奪われたりせずに体温管理がしっかりとできるますから、オーダーメイドの方が良いかなと個人的には思っているのですが、そんな自分も夏は既製品のジョンとか、水着にラッシュガードだけとかで潜っています。(水着だけだとBCDで肩がこすれて痛いので)
正直いえば、沖縄だと多少フィットしていなくても問題ないのですが、本土などだとウエットスーツのフィット感は大切になるのではないかと思います。ダイビング中に体温を奪われてしまうと快適にダイビングできなくなってしまうので、オーダーメイドにしろ既製品にしろ、自分の体形に合ったウエットスーツを選ぶことが大切だと思います。
また、ウエットスーツの形も、自分がどこでどのようなダイビングをするかによって選び方も違ってくると思います。沖縄のインストラクターは上下が分かれている5mmのセパレートタイプを好みますが、これも地域によって変わってきます。自分が良く潜るエリアがあるのであれば、インストラクターやベテランダイバーに「なぜそのウエットスーツを選んだのか」ということを会話の中でそれとなく聞いてみるのも良いと思います。自分が考えていなかった視点も得られて、ウエットスーツ選びの参考になるのではないでしょうか。










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