ダイブマスターに興味があるけど、400mの水泳があるみたいだから自分には難しいかなと思っている人もいるのではないでしょうか?
ダイビングは泳げなくても出来ますので、水泳が苦手なダイバーというのも多いですし、アマチュアランクの場合には水泳科目がありませんので、400mの水泳がダイブマスター取得の心理的なハードルになっているという人もいるのではないかと思います。
実は私自身もそうでした。
そもそも、400mを泳ぎきれるのかすら分からなかった私は、当時、空き時間を作って3ヶ月間くらいプールに通っていました。
そんな私も、今では上級ランクのインストラクターになっているのですが、それではダイブマスター取得時に400m水泳が難なくクリア出来たのかというと、そうではありません。
3ヶ月間の水泳練習で確かに400mを泳げるようになったものの、それはクロールではなくて平泳ぎでのことでした。
ダイブマスター取得の際の400m水泳は、タイムによって得点が異なるのですが、当時、平泳ぎで挑戦した私は、5点満点中で最低点の1点しか取れていません。
しかし、それでもダイブマスターを取得できました。
なぜ合格できたかといえば、400m水泳以外で頑張ったからです。
PADIのダイブマスターコースにおいて、400m水泳は、水中スキル開発の中の水中スキル実習に分類されています。
そして、この水中スキル実習は、以下のような項目で構成されています。
スタミナ実習1:400メートル水泳
スタミナ実習2:15分間立ち泳ぎ
スタミナ実習3:800メートルスノーケルスイム
スタミナ実習4:100メートル疲労ダイバー曳行
スタミナ実習5:器材交換
この5つの実習ですが、各5点満点で、合計で15点以上を取れれば合格できます。
つまり、400m水泳が最低点の1点でも、残りの4つで合計14点取れればいいのです。
この水中スキル実習については、器材交換は3点以上でなくてはならないとされていますが、それ以外の項目については「1項目でも2点以下があったらダメ」というようなものはありませんので、単純に5項目で15点取れれば合格できます。
400m水泳と同じように、800mスノーケルスイム、100m疲労ダイバー曳行などは、タイムによって点数が決まりますので、ここは何とか体力勝負で頑張って最低点を回避しなければいけませんが、だからといって水泳が苦手だから無理というほどでもありません。
人によっては、「水泳部出身とかでなければプロになれないのだろう」と思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはないので安心してください。
極端な話ですが、400m水泳が苦手な場合には、仰向けでぷかぷかと浮きながら、背泳ぎスタイルで時間をかけてゆっくり泳いだとしても、止まらずに泳ぎきれれば残りの項目で挽回できるわけです。
実際、今のところチアース において、400m水泳が(泳ぎきれずに)不合格でダイブマスターを取得できなかった人はいませんが、400mの途中でぷかぷか背泳ぎで体力を回復させながら泳ぎきった人はいます(笑)
ちなみに、400m水泳のタイムと点数の関係は以下のようになります。
6分30秒未満:5点
6分30秒以上8分40秒未満:4点
8分40秒以上11分未満:3点
11分以上13分未満:2点
13分以上:1点
途中で止まった:不合格
水泳が苦手であっても、止まらずに同じ泳法で400mを泳ぎきれば、他の項目でカバー出来ますので、それほど気負わずに、止まらずに泳ぎきることだけを考えて練習してダイブマスター講習を受けてください。
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