プロランクであるダイブマスターになる人は、実際のところどんな人なのかについて書いてみたいと思います。
まずは、将来的にインストラクターを目指している人です。
当然のことながら、インストラクターを目指している人は、その前にダイブマスターを取得しますので、これは当然と言えます。
では、ダイブマスターになる人がみんなインストラクターを目指している人たちばかりかというとそうではありません。
ダイブマスターは、海況や状況に対しての判断や、一緒に潜る仲間に対しての安全管理など、プロとしての優れたスキルを習得していますので、ダイビングをする際の「心の余裕」や「周囲への気配り」「ダイビングに対しての意識」などがアマチュア時代とは全く異なってきます。
それゆえに、私自身がダイブマスターになった時には、「自分自身が、ダイバーとしてダイビングを安全に楽しく行うことが出来るようになれた」というのが、一番のメリットだったと、感じたくらいです。
実際にダイブマスターを取得した人に話を聞くと、「SPとかを沢山取得したけど、それら多くのSP取得よりもダイブマスター取得の方がはるかにスキルアップ出来た」「これまでインストラクターの後ろをただついていくだけだったけど、水中での危険個所や全体の各ダイバーの位置の把握など、今まで以上に広い範囲を見ることが出来る目を持てるようになった」など、ダイビングのスキル向上の他、心の余裕によって視野が広くなるなど、自分自身のダイビングに対してとても良かったという感想をよく聞きます。
そして、こうした感想を述べてくださる人たちは、インストラクターを目指してダイブマスターになった人ではなく、多くは他の仕事を持ちながら、一般のダイバーと同じように趣味としてファンダイビングを行っている人たちです。
このように、ダイブマスターになる人が、みんなインストラクターへの過程として取得しているわけではなく、趣味の延長の位置づけとして取得する人も多いのです。
チアースでダイブマスターを取得している人に限って言えば、将来のインストラクターへの過程としての取得よりも、趣味の延長でのダイブマスター取得の人の方が多いです。
また、平日はメインの仕事をして、休日だけ趣味と実益を兼ねてダイビングツアーのアシスタントを副業としてやっているダイブマスターもいます。
「とにかく沢山のお魚が見られればいい」「ダイナミックな地形を楽しめればいい」というダイバーにはダイブマスター取得は必要ないかもしれませんが、「ダイビングで自分のできることが増えていくのが楽しい」「ダイビングを上手くなりたい」という人にとってはダイブマスター取得はおすすめだと思っています。
ここでは、ダイビングをメインの仕事にしようと考えている人だけがダイブマスターを取得しているわけではないということをお伝えしてみたかったのですが、休日にダイビングツアーのアシスタントの副業で収入を得るであったり、収入にまで結びつかなくてもアシスタントとして安価でダイビングツアーに参加させてくれるショップとのつながりがあれば、経済的にもメリットは大きいのではないかと思います。
ダイビングのランクは、コースディレクターを頂点としたピラミッド構造ですので、インストラクターになる人よりもダイブマスターまで取得している人の方が多いわけで、将来的にインストラクターを目指している人のためのランクではなく、ダイブマスターというランクそのものに魅力があるのだということをご理解いただけたら嬉しいです。
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