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チアース沖縄ダイビング(宜野湾市)のダイビング用語

ダイビング用語集 Diving Glossary



ダイビング用語集 ら行

【ら】


【り】
●離岸流(りがんりゅう)
海岸の波打ち際から沖合に向かってできる流れのこと。簡単にいうと、ビーチから沖に向かって流れる危険な潮の流れです。この流れに気がつかずに、海水浴中にどんどん沖合に流されてしまい遭難するなどの事故があるので、注意が必要です。離岸流は、岸でブレイクした波が、波のブレイクしない細い水路の部分から強く沖へ流れる水流となって沖に戻っていくので、この強い流れによってどんどん沖合に流されていってしまうのです。もしこの離岸流で沖合に流されていってしまったら、岸に向かって泳ぐのではなく、岸と平行に泳いで離岸流から脱出することが大切です。あわてて離岸流の中で岸に向かって泳いでも、体力を消耗しながらどんどん流されてしまうだけですので、とにかく落ち着いて、岸と平行に泳いで離岸流から脱出しましょう。離岸流の幅は10メートルから30メートルくらいですので、わずか数メートル平行(横)に泳ぐだけで離岸流から脱出することが出来たりもします。強い流れで沖に流されたら「平行(横)に泳ぐ」と覚えておきましょう。
上級者になれば、ダイバーでもサーファーでも、離岸流に乗って楽に岸から沖に出て、離岸流を避けて岸に戻ってくるというテクニックを使うこともあるでしょうが、基本的には、離岸流周辺は危険が伴うので、近づかない方が賢明です。
原理ですが、岸に向かって押し寄せる波は、全てが同じ高さではありません。波の高いところと、低いところがあり、波の高いところの岸では、波の低いところの岸よりも、海面が押し上げられる量が多くなります。この結果、海面の高低差が生じ、波の高いところの岸から、波の低いところの岸への流れが発生します。そして、その後は、波の低いところの岸から今度は沖へ向かって流れ出していきます。この岸から沖に向かっての流れが離岸流と言われています。
もう少し説明を追加すると、波の低いところの岸から、沖合に向かって流れる離岸流によって、海底の砂などが掘り下げられて、周囲よりも水深が深くなっていきます。この結果、離岸流が発生した部分では周囲よりも波が小さくなり、また同じループによってこの同じ部分で離岸流が発生し、そして海底が掘り下げられ、波が低くなり、離岸流が発生するという悪循環が生じてしまうのです。
離岸流をカレント(current)と呼び、カレントには、リップカレント(Rip current)やリーフカレント(Reef current)がある。

●リップカレント(りっぷかれんと)
狭義の離岸流のことである。
岸でブレイクした波は、岸と平行(実際は波の高かった場所から低かった場所)に流れた後、特定の場所で強い流れで沖合に向かって流れ始めます。この流れのことをリップカレントと呼びます。沖にどんどん流されていってしまうので、海水浴やシュノーケリングの際には注意が必要です。詳しくは、離岸流を参照。

●リバースブロック(りばーすぶろっく)
浮上中、周囲の圧力が減少する際に起こる現象。浮上時に周囲の圧力よりも体内の空気圧の方が高くなることで痛みを引き起こします。スクイーズとは正反対の現象。スクイーズと同じように、耳やサイナス(副鼻腔)などで発生し、歯で起こることもあります。耳のリバースブロックは、浮き耳とも言います。
風邪をひいたりして状態が悪いにもかかわらず、無理に耳抜きをして潜ると、浮上のときリバースブロックしやすくなってしまいます。対処方法としては、浮上速度を遅くするとか、少し潜行して体内の空気が外に出るのを待つとか、鼻をつまんで息を吸うようするなどで解消させます。

●リーフカレント(りーふかれんと)
離岸流の一種。リーフ(Reef)とは珊瑚礁を含む礁(しょう:岩や珊瑚で出来た根)の意味です。リーフカレントは、礁という特徴的な海域で発生する離岸流です。
原理ですが、まず、環状に陸地を囲む外側の珊瑚礁(外礁)というのがあります。外礁は潮が引いたときに顔を出します。そして、この外礁と陸地との間にはさまれている海域(水深があって海水が溜まる海域)を礁池(しょうち:reef pool)といいます。この礁池は、外礁と陸地とが壁の役割を果たしているプールのような存在です。さて、外礁は、満潮のときなどに礁池に溜まっていた海水が礁池の外(沖合)に出て行くのを防いでしまいます。外礁は、プールの外洋側の壁のような存在と言うことです。しかし外礁には、リーフギャップという切れ目があります。プールの壁の上部が一部分壊れているようなものです。このリーフギャップから海水が出て行こうとして礁池の海水がリーフギャップに集まってきます。この為に礁池の中でも流れが出来ます。そして、礁池の中でも沖に向かった流れは出来ますが、そうやってリーフギャップに集まってきた海水はこのリーフギャップという細い通路を通って勢いよく沖に流れ出ていきます。プールの水が、壁の壊れた部分から外に勢いよく流れ出るイメージです。これがリーフカレントになります。
なお、リーフカレントは、礁池に海水が溜まるメカニズムによって「潮汐性のリーフカレント」と「波浪性のリーフカレント」に大別できます。潮汐によって発生する「潮汐性のリーフカレント」では、高潮時に礁池に海水が溜まります。そして、低潮時に溜まった海水が外洋に向かって流れ出ます。大潮の日の満潮と干潮の差が大きいときは、流れが強くなるので特に注意が必要です。
波浪によって発生する「波浪性のリーフカレント」では、波浪の打ち込みによって礁池に海水が溜まります。波浪により礁池に打ち込まれた海水が、その後、外洋に向かってリーフギャップから海水が流れ出します。
「潮汐性のリーフカレント」と「波浪性のリーフカレント」とでは、当然、リーフカレントの起こる時間の長さや、周期などは変わってきます。この構造の違いをイメージしてもらえば分かる通り、「潮汐性のリーフカレント」は長い周期と時間となり、「波浪性のリーフカレント」は短い周期と時間になることが多いです。
礁池は、外礁が外洋の波浪を遮る防波堤のような役目も果たすので、見た目には静かな池のように見えます。しかも珊瑚礁の美しさやそこに集まってくる魚などの海洋生物は、素敵な景観となる為に、シュノーケリングやダイビングにとっては魅力的なポイントでもあります。それゆえに、夢中になりすぎて岸からどんどん流されていることに気がつかないこともあるので注意しましょう。沖縄には美しい珊瑚礁など、魅力的なポイントが沢山ありますので、シュノーケリングやダイビングをする際には、そのポイントに詳しいガイドなどに、注意点を聞いて安全に楽しみましょう。


【る】


【れ】
●レギュレーター(れぎゅれーたー)
シリンダー(空気タンク)内の圧縮空気を、ダイバーが呼吸可能な圧力レベルまで調整する器材。シリンダー(空気タンク)に接続するファーストステージと、ダイバーが口で咥えるセカンドステージと、それらをつなぐホースで構成されています。シリンダー内の高圧の圧縮空気を、ファーストステージとセカンドステージで、2段階に分けて減圧しています。(ファーストステージ、セカンドステージを参照)
単純に「レギュレーター」と言った場合は、セカンドステージを指していることが多いです。講習で学ぶレギュレータークリアではセカンドステージの中に入った水をクリア(空気で吹き出す)していますし、レギュレーターリカバリ―(ダイビング中にレギュレーターが口から外れてしまった場合に、拾って咥えなおすスキル)なども、セカンドステージをリカバリーしています。

●レギュレータークリア(れぎゅれーたーくりあ)
レギュレーターのセカンドステージ内の水を吹き出すこと。
水面で、スノーケルで移動した後にスノーケルからレギュレーター(セカンドステージ)に交換するときや、水中でダイビング中に何らかの原因でレギュレーター(セカンドステージ)が口から外れてしまって咥え直したときなどには、レギュレーター(セカンドステージ)内に水が入っているので必ず行う。
レギュレータークリアの方法には、息を吐いて水を出す方法(ブラスト法)と、パージボタンで水を出す方法(パージ法)がある。
ブラスト法とパージ法のどちらのレギュレータークリアでも、クリア直後の一回目の呼吸の際は、ストローで液体をすするような感じで、注意深く息を吸いましょう。セカンドステージにクリアしきれなかった水が残っていた場合、勢いよく息を吸い込むと残っていた水を飲み込んでしまい、気管に入ってむせたり、慌ててパニックになってしまうことがあるからです。
レギュレータークリアは講習で学びますが、慣れない初心者のうちは安全なところで練習をしておくと良いと思います。

●レギュレーターリカバリー(れぎゅれーたーりかばりー)
ダイビング中に口に咥えていたレギュレーター(セカンドステージ)が、岩や他のダイバーの手やフィンなどが引っかかる等して、口から外れてしまった場合に、レギュレーター(セカンドステージ)を探し出して咥え直すこと。
レギュレーターリカバリーには、アームスイープ法とリーチ法があります。
アームスイープ法では、右肩をしっかり下げ、右腕を大きく後ろから前に向かって回し、ホースを右腕に引っかけ、前に持ってきた右腕に引っかかっているホースを左手で探り、レギュレーター(セカンドステージ)を探し出して口に咥えます。
リーチ法では、左手でタンクの底を上に持ち上げ、右手でダイバーの後頭部右側から伸びているホースをつかみ(ファーストステージ近くのホース)、ホース伝いにレギュレーター(セカンドステージ)を探し出して口に咥えます。
略して「レギュリカ」などと言う人もいます。

●レクリエーションダイビング(れくりえーしょんだいびんぐ)
遊びで行うダイビングのこと。職業として水中で作業などを行う作業ダイビングとは違い、ダイビングをレジャーとして楽しむものを指している。

●レスキューダイバー(れすきゅーだいばー)
ダイバーの救助方法、アシストの方法、搬送方法、応急処置、救急の場合の速やかな通報の仕方、水中捜索方法、事故の予防方法などをレスキューダイバー講習で学び、レスキューダイバーのCカードを取得しているダイバーのこと。

●レックダイビング(れっくだいびんぐ)
海底に沈んだ船を目当てにその周辺を潜るダイビングです。レックとは「難破船」を意味しています。
レックダイバースペシャルティ講習を受講することで、レックダイビングの知識やテクニックを身につけることができます。
沖縄では、第二次世界大戦中に沈んだ米軍の駆逐艦エモンズ(USS EMMONS)が有名です。沖縄本島でのダイビングにおいては、最大級の沈没船となります。エモンズのポイントは、沖縄本島北部の古宇利島よりボートで約20分くらいのところになります。ですので、那覇市内から日帰りで行く場合は、かなり早朝に出発します。
資料によると、エモンズの全長は106.2mとなっており、沖縄北部の水深約40mに沈むエモンズは、崩れながらもその巨大な姿はそのままで、現在も美しさを保っています。
水深が深いこと(レクリエーションダイビング最大深度の40m)、潮の流れがとても速いことなどから、ダイビングポイントとしては、ディープダイビングに慣れた最上級者向けとなります。


【ろ】
●ログ付け(ろぐづけ)
ログブックにダイビングの記録をつけること。

●ロクハン(ろくはん)
ダイビング用のウェットスーツで、厚みが6.5mmのものを指す。沖縄では、冬でも5mmのウェットスーツにフードベストというスタイルでダイビングをする人が多いので、ロクハンを使う人は少ないが、インストラクターなどで使う人もいる。沖縄県外から来ると暖かいと感じる日でも、沖縄在住の人にとっては寒いと感じるので、沖縄在住の人で寒がりなダイバーにとっては必需品でもある。最近では、沖縄でもドライスーツを着用するダイバーもいるので、、好みで使い分けるので良いと思います。

●ログブック(ろぐぶっく)
ダイビングの記録をつけるノートのこと。ダイビング日誌。ダイビングの記録として、潜水場所、エントリー時間、エキジット時間、水深、水温、海況、使用した器材、通算のダイビング本数や潜水時間、ダイビングで観察した水中生物の名前、感想などを記録しておく。また、一緒に潜ったインストラクターやバディにサインをしてもらう。こうした記録は、ダイバーの経験を証明するものとしての価値もあり、上級向けのポイントを潜る際や海外などでは提示を求められることもある。ダイバーにとっての履歴書のようなものでもあるので、ダイビングをした際には、記録を残すとともに、インストラクターやバディにサインをもらうようにしておくとよい。幾つかのサイズ、ノート型、バインダー型などの種類があり販売されているが、普通のノートを使用するのでも良い。

●ロスト(ろすと)
ダイビングチームの中で迷子がでること。ガイドがゲストを見失うこと。もし水中で迷子になったら、ブリーフィングで決められた手順に従って行動することが大切です。例えば、その場で周囲を1分間観察し、それでもチームメンバーやバディが見つからなかったら安全に水面に浮上し、BCDを膨らませて安全を確保しながら待つなど、事前のブリーフィングで決められた手順に従うことが必要であり、やみくもに探し回って場所移動をしてしまうと、発見が困難になるなど安全を脅かすこともあるので注意して下さい。
ダイビングでロストを起こさないためには、ガイドの注意力なども大切ですが、チーム内で決められたバディシステムを守り、もしバディとの距離が離れてしまったら注意するとか、バディが水中生物などに夢中になってチームに後れを取っているなどしたら本人やガイドに合図を送るなどすることも大切になります。基本はバディシステムですので、ダイビング中のパートナーであるバディを意識しながらダイビングをしましょう。

●ロングショアカレント(ろんぐしょあかれんと)
海岸地形に沿って発生する潮流のこと。沿岸流。沖から岸に向かってくる波は、通常やや斜めの角度で岸に向かってきます。これにより、岸を平行に流れるロングショアカレントが起こります。メカニズム上、距離の長い砂浜などで発生することが多いので、砂浜付近でダイビングやシュノーケリングをする際には、横に流されてしまうので注意が必要です。上流でエントリーしてダイビングを開始し、流れに乗って下流でエキジットするという方法もあります。また、ダイビングで、浜からのエントリーで沖の方に出ていく場合、コンパスだけを頼りにしていると、行き帰りの際にロングショアカレントで横に流されてしまって予定していた場所にエキジット出来ないということも起こりますので、地形などを覚えてナチュラルナビゲーションと併用することが必要になります。

●ロングジョン(ろんぐじょん)
ウェットスーツのデザインのひとつで、ワンピースの肩から袖がないもの。

●ロープ潜行(ろーぷせんこう)
ブイやボートにつながれたロープをたどりながら潜行すること。潜行速度をコントロールしやすい、流れのある場所でも安全に潜行できるなどのメリットがある。また、耳抜きがしやすいなどのメリットもある。




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