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チアースは沖縄本島(宜野湾市)のダイビングショップです。

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沖縄のスキューバダイビングに関するエッセイ



沖縄でのダイビングショップの選び方(体験ダイビング編)

沖縄でのダイビングショップの選び方(序章 ダイビングスタイル分類編)でも書かせていただいたように、ダイビングのスタイルによって、ショップの選び方は必然的に変わってきますので、ここでは体験ダイビングでのショップの選び方について書いてみたいと思います。

主なポイントは以下の通りです。

●少人数で開催していることが明記されているショップ
●ダイビング時間が明記されているショップ
●悪天候時のことが明記されているショップ


まずは、安全管理です。

体験ダイビングは、基本的にインストラクターがサポートしながら潜ります。そして、一般的に少人数で開催します。なぜなら、体験ダイビングの場合、予期せぬトラブルが発生する可能性があり、インストラクターがそれらに対処するのに、少人数で開催した方が対処しやすいからです。

例えば、ライセンスを持っているダイバーであれば、様々なトラブル対処法を学んでいるので自分自身で対処できることも多いのですが、体験ダイビングの場合は、マスクに海水が入ってきてしまったときの対処方法など、必要最小限のトラブル対処方法をレクチャーしてダイビングを行いますので、体験ダイバーの浮力調整などは全てインストラクターがやらなくてはなりません。

ここでイメージしてみてください。
インストラクター1人で、いったい何人の体験ダイバーをフォロー出来るでしょうか?
例えば、体験ダイバーが危険な急浮上をしそうになった場合、体験ダイバーが1人ならすぐに対処出来ますし、2人ならインストラクターが両手で2人の体験ダイバーを掴むことで対処出来ます。
しかし、インストラクター1人に対して体験ダイバーが5人、6人だったらどうでしょう?
同時に3人が危険な急浮上をしてしまったら?
このように考えると容易に想像できると思いますが、体験ダイビングの場合、インストラクター1人が担当する体験ダイバーは、少ない方がより安全なのです。

ショップによって、インストラクター1人が担当する体験ダイバーの人数をショップサイトなどで明記しているショップもありますし、明記していないショップもあります。

「ホームページがキレイでお洒落なところに適当に申し込んで現地に行ったら、インストラクター1人しかいないのに体験ダイバーが沢山いる」なんてことも起こるかもしれません。

その場で安全を考えてキャンセルしたとしても、予定が大幅に変更となってしまいますし、流れにまかせてそのまま参加してもしものことがあれば、せっかくの沖縄旅行が残念な結果になってしまったりもしますから、事前のチェックはしておいた方が良いと思います。


次にダイビング時間が明記されているかどうかもチェックしてみましょう。

一般的に体験ダイビングで潜っている時間は、20分から40分です。

Cカード取得者であるダイバーと違い、体験ダイバーの場合は水面で呼吸を整えたり、しっかりと耳抜きしながら潜水したりというように、安全を確保しながら、ゆっくりとダイビングします。

また、ダイビング中の呼吸が荒くなってシリンダー(タンク)の中のエア(空気)の消費が激しい場合もあります。

こうしたことから、実際に水中で過ごす時間は短めに設定するのが一般的なのです。

体験ダイビングを申し込む側としては、せっかくなので長い時間潜っていたいと考える人もいるかと思います。

しかし、初めて体験ダイビングをする場合には、やはり1ダイブ40分以内に設定されているショップを選んだ方が良いと思います。

例えば、一緒に潜る参加者が、自分の知り合いや友達だけならまだよいのですが、たまたま一緒に潜ることになった見ず知らずの人だったとしましょう。

そうした場合、体験ダイビングで潜っている間に、体調が悪くなったりしても一緒に潜っている他の体験ダイバーの人に迷惑をかけたくないという心理が働いて無理をしてしまったり、逆に相手側に無理をさせてしまったりということもあるかもしれません。

Cカードを持っているダイバーであれば、無理をしない、無理をさせないという共通認識がありますから、そういうことは起こらないのですが、体験ダイバーの場合は、不必要な気をつかってしまったり、その結果安全を脅かしてしまったりすることがあります。

一般的に体験ダイバーは、ダイビングが初めてか、もしくは回数が少ないので、貴重なダイビングを無駄にしたくない、無駄にさせたくない、と思ってしまい無理をしがちなのです。

ですから、1ダイブ40分以内に設定されているショップを選んだ方が良いでしょう。

もしもっと潜りたいのであれば、2本目を潜りましょう。

体験ダイビングでは、1ダイブの時間は短めで、2本目のダイビングにも対応してくれるショップを選んでみましょう。


最後に、悪天候時のことが明記されているかどうかもチェックしてみてください。

ダイビングは天候に左右されます。

場合によっては、海が荒れていてダイビングが出来ないこともありますし、予定していたポイント以外の場所に変更となる場合もあります。

天候の影響は、ショップにはどうすることも出来ませんが、申し込んだダイビングが予定通り行えない場合はどうするのか、その判断はいつされるのかなどが明記されているショップだと、より安心かと思います。

例えば、北谷(ちゃたん)の砂辺(すなべ)というポイントで体験ダイビングを予定していたら、波が高くて海には入れなかったとします。その場合、中止とするショップもあれば、ポイントを変えるというショップもあります。ポイント変更の場合でも、風向きを考慮して1時間くらい北上してゴリラチョップというポイントに行くショップもあれば、見どころは少ないけど安全を考慮して奥武島(おうじま)というポイントに行くショップもあります。

このようにショップによって対応は様々です。

せっかくの沖縄旅行ですから、みなさん有意義な時間を過ごしたいと思っていることと思います。予定していたポイントでダイビング出来ないのであればダイビング以外のことを楽しみたいという人もいるでしょうし、時間がかかってもどんな場所でも良いのでダイビングしたいという人もいると思います。

ダイビングは天候に左右されるので、ご自身でも天候悪化の場合のことを予め考えておいて、ご自身の要望を叶えられるショップを選ぶことが大切かと思います。

尚、ダイビングにおいては、天候は雨の影響は基本的になく、風の影響が強いので、晴れていても風がある場合には予定したポイントに潜れないことがあります。



その他、スタイル別に体験ダイビングに関して、ワンポイントで書いておきますね。

【1】慶良間諸島体験ボートダイビング
所要時間 8時間〜10時間(ホテル出発からホテル帰着まで)

自社ボートを持っているかどうかは、あまり関係がないようです。
自社ボートを持っていても、ゲストが少ない場合には他のショップのボートに乗り合いでポイントに行ったり、逆に自社ボートに他のショップが乗り合いで同乗したりしますから、自社ボートを持っているかどうかはショップ選びの判断材料にはならないように感じます。
慶良間諸島体験ボートダイビングと宣伝しておきながら、実際にはチービシ諸島というケースもあるようですので、注意が必要です。慶良間諸島の場合は基本的に1日がかりとなりますので、判断材料のひとつにしてください。


【2】チービシ諸島体験ボートダイビング
所要時間 4時間〜5時間(ホテル出発からホテル帰着まで)

あまり開催しているショップはないようです。自社ボート所有の場合には、だいたい慶良間諸島に1日出航しているので、チービシ諸島には行けないのです。チービシ諸島のプランだと半日プランとなり、時間的に2ダイブまでとなるため、追加オプションでもう1本(3本目)ということもないので、ショップとしてあまりメリットを感じないからかもしれません。


【3】青の洞窟体験ボートダイビング
所要時間 2時間〜3時間(ダイビング本数1本、現地集合現地解散)

沖縄本島で人気のある青の洞窟での体験ダイビングなので、開催しているショップは多めです。
基本的に現地集合、現地解散となりますから、レンタカーを利用している人向きかと思います。ボートは、慶良間諸島に行く大きなボートではなく、小型の和船ボートがほとんどで、港から定員20名以下くらいのボートに乗ってポイントまで移動します。出航する場所にもよりますが、10分以内でポイントに到着するはずです。
青の洞窟の体験ダイビングの場合、ビーチエントリーよりもボートエントリーの方が行ける確率が高くなります。その理由は、風の影響などで海が荒れるとビーチエントリーポイントがクローズされてしまうことがあるのですが、そんな時でも海況によってはボートエントリーで青の洞窟に潜れることがあるのです。
また、ビーチエントリーの場合、夏場のオンシーズンですと準備が完了してから海に入るまでの順番待ちが長時間になることもあります。重い器材を身につけた状態で炎天下の中を30分以上立っていると、それだけで相当体力を消耗しますので、こうした点からもボートエントリー方が有利です。
ただ、デメリットとして、ビーチエントリーに比べてボートエントリーの方が料金が高くなります。数千円の違いではありますが、格安で体験ダイビングしたい場合には、ビーチエントリーの方が良いようです。


【4】青の洞窟体験ビーチダイビング
所要時間 2時間〜4時間(ダイビング本数1本、現地集合現地解散)

沖縄本島で人気のある青の洞窟での体験ダイビングですし、ボート所有のコストもかからないので、開催しているショップがとても多く、ビーチエントリーポイントの真栄田岬(まえだみさき)に行く途中の道沿いにも沢山のショップがあり、どこにするか迷ってしまうことと思いますが、ショップ選びの前に、基礎知識のおさらいをしておきたいと思います。
まずはじめに、真栄田岬のビーチエントリーポイントは、風の影響などでクローズされてしまう可能性があり、青の洞窟に行けないこともあるということを覚えておいてください。また、オンシーズンは、炎天下の中での長時間の順番待ちをしなくてはならないこともあります。
さて、エントリーポイントのクローズなどで青の洞窟にエントリー出来ない場合、多くのショップは、歩いて数分の、裏真栄田というビーチで、「とりあえずちょっとダイビングというものをやってみる」という感じの浅場の簡単な場所を潜ります。潜るというよりも、海の中に体を沈めてみる程度に考えておいた方が良いかもしれません。もちろん、とりあえずダイビングというものをしてみたいという人にとっては、これだけでも十分に楽しめます。初めて海に潜ったときは、魚とかあまり見られなくても、海に潜っているというだけでテンションが上がり、満足できるものだからです。
ただ、色々なところを体験ダイビングで潜ってきたので、青の洞窟に潜れないのであれば、それなりのポイントを潜りたいという人にとっては、満足できないかもしれません。
ですので、ショップ選びの際には、「青の洞窟が潜れない場合、どのようになるのか」を事前にショップに問い合わせてみましょう。
青の洞窟専門のショップは、だいたい裏真栄田を潜ることになると思います。ショップとしても、収入がなくなってしまうので中止にはしたくないですし、遠方のポイントに移動するとなると、時間もコストもかかってしまうので、現実的に難しいのです。
ただ、ショップによっては、北方面のポイントや、東海岸のポイントなど、そのときの天候でも潜れるポイントに1時間以上かけて移動してくれるショップもあります。
こうしたショップは、真栄田岬周辺のショップではなく、那覇市や宜野湾市などに多いようです。ただし、真栄田岬周辺の専門ショップに比べて、若干料金は高い傾向があります。
ビーチエントリーのメリットは、料金が安いことです。天候さえ安定していれば、ステキな思い出ができるはずです。


【5】砂辺体験ビーチダイビング

沖縄本島で、ビーチエントリーによる体験ダイビングで人気が高いのが砂辺(すなべ)というポイントを潜るコースです。
理由は、街に近いのでアクセスが良く、徒歩圏内にいくつものダイビングショップがあってエントリーしやすいという点と、ソフトコーラルのお花畑がみられたり、魚たちに囲まれることもあったりして見どころがあるという点でしょうか。
講習にも使われるポイントですから、海況が安定していれば安全性の高いポイントでもあり、奥に行けばディープ(水深18m以上)も取れるので、体験ダイビングだけでなく多くのダイバーに人気です。
アメリカ人の住む住宅地が近いので、地元の外国人ダイバーを多く見かけます。また、海岸線沿いをジョギングしたり犬の散歩をしているアメリカ人が多いので、時間帯によっては、ちょっと外国にいるような空気を感じることも出来るかもしれません。
砂辺でダイビングして、目の前にある浜屋というダイバー御用達の沖縄そばのお店で食事をすれば、もう本格的なダイバーの仲間入りです。
ショップの選び方ですが、砂辺においては、体験ダイビングを開催しているところであれば、どこを選んでもそれほど問題はないかと思いますが、送迎してくれるところを選んだ方が良いかもしれません。
砂辺の海岸沿いに車を駐車できるスペースがあるものの、いつも埋まっていてなかなか駐車出来ません。また、近くにパーキングがないので、駐車禁止場所での路上駐車も多いのですが、頻繁にパトカーが取り締まりにきますので、送迎付きショップを選んだ方が無難なのです。


【6】那覇シーサイドパーク体験ビーチダイビング

空港からも近い那覇シーサイドパークは、人工で作られた那覇市唯一のシュノーケル・ダイビング専用ビーチとして2013年にオープンしたポイントです。
全体を囲うように、アルファベットの「C」の文字のような形をしているので、とても安全な設計です。また、海の中まで続いているコンクリート階段を降りてエントリーするので、エントリーしやすく、シャワーやトイレなどの設備も充実しているので、快適な環境のもとでダイビングをすることが出来ます。
多くのショップがダイビングの講習で使っているので、いつもダイバーがいます。
海の中も、もともと人工で作られたものではありますが、サンゴ礁などがキチンと育っていたり、魚たちが住みついていたりするので、見どころもあります。
ここまで完璧すぎるポイントとなっているのですが、ただ、唯一とも言える欠点がありまして、透視度が悪いのです。
朝一番でダイバーに荒らされていない状態でも視界5m程度で、ダイバー達が足をバタバタさせて砂を巻き上げたりすると、1m先が見えるかどうかというくらい視界が悪くなります。
水深が浅いですし、施設の監視もありますし、近くで講習しているショップのインストラクターなどもいますから、事故につながるような危険は少ないものの、「沖縄の青く透き通るような海」を想像してダイビングすると、ちょっとイメージギャップがあるかもしれません。
ただ、サンゴ礁や魚たちがいるところは比較的透視度も良いですし、色々な海の生き物を見て楽しむことが出来ますから、沖縄旅行は那覇市中心で遊ぶという人にはオススメです。
那覇シーサイドパークの管理事務所に体験ダイビングを申し込むことも出来ますし、那覇市内を中心として、このポイントでの体験ダイビングを開催しているショップもそれなりにありますから、ホームページなどで気に入ったショップを選ぶのでも大丈夫かと思います。
施設使用料が500円かかるのですが、ショップによって込みで料金設定しているところと、別途請求としているところがありますので、注意してください。


【7】その他の体験ダイビング

沖縄本島での体験ダイビングだと、慶良間諸島や青の洞窟などが有名ですし、那覇市からアクセスの良いところが思い浮かぶかと思いますが、それ以外にもオススメは沢山あります。
そんな中でも、北部方面がオススメです。
美ら海水族館のちょっと手前あたりの港からボートで行く、水納島(みんなじま)のツアーなどで行われている体験ダイビングなどは、楽しいかもしれません。
三日月の形をした水納島は、別名クロワッサンアイランドとも呼ばれていて、ボートで島に渡り、水納島のビーチで海水浴をしたり、バナナボートなどのマリンスポーツをしたりして楽しむツアーを開催しているマリンショップがあります。それらのマリンスポーツの一つに体験ダイビングが入っていたりするのですが、水納島周辺の海は透視度も良く、キレイなサンゴ礁や魚たちも沢山見られるので、沖縄らしいキレイな海で体験ダイビング出来るのです。
そして、体験ダイビング後も、海水浴や他のマリンスポーツを楽しめるので、一日中海で遊ぶのに最適かと思います。
水納島ツアーを開催しているショップは、沖縄県国頭郡本部町崎本部周辺に集中しています。
那覇市周辺に宿泊している場合は、早朝からレンタカーで移動しなくてはならないかもしれませんが、北部方面のホテルに宿泊されているようであれば、選択肢として十分アリだと思います。
美ら海水族館で海洋生物を見たあと、実際の海に潜ってみるのも良いかもしれませんし、ダイビングした後に美ら海水族館に行ってみるのも良いかもしれませんね。
こんなショップでツアー開催しています。
沖縄アイランドクルー
http://www.oi-crew.com