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レスキューダイバーの難易度

レスキューダイバーの難易度

RED difficulty level

レスキューダイバーの難易度について書いてみたいと思います。

まず、レスキューダイバーになるためには2つの講習を受ける必要があります。

具体的には、

・レスキューダイバー講習
・EFR講習

の2つの講習を受けて、レスキューダイバーになることができます。

EFRは、エマージェンシー・ファースト・レスポンスの略でして、EFR講習というのは、エマージェンシー・レスポンダーになるための講習です。

EFR講習について、詳しく知りたい場合には「レスキューダイバー取得の費用」をご覧ください。

「レスキューダイバー取得の費用」のページでも書かせていただいたように、EFR講習はレスキューダイバー講習の2日間の中で行いますので日程的にも、内容的にも難しいものではなく、むしろ日常生活にも役に立つものですので、心配しなくても大丈夫です。

さて、レスキューダイバーですが、オープンウォーターやアドバンスに比べて、レスキューダイバーは習う内容が異なります。

大雑把に言ってしまうと、オープンウォーターやアドバンスは、自分がダイビングをする上で活動範囲が広がるものですし、通常のダイビングで役に立つことが多いスキルを学びます。

一方で、レスキューダイバーで学ぶスキルの多くは、通常のダイビングで使うことがほとんどないスキルが多いですが、イザというときに役に立つスキルを学びます。

災害時の避難訓練を思い出してください。

日本人は、幼いころから避難訓練を経験しながら育つ人が多いです。

これにより、イザというときに慌てることなく行動して、自分や周囲の人の安全を守ることにつなげたりできます。

人間は「経験したことがない状況」になると、上手く適切に対処できず、ときにはパニックになってしまい、思うように行動できなくて危険な状態になってしまうことがあります。

一方、訓練などで経験したことがあれば、イザというときに未経験時に比べて行動できたり、危険を回避して安全を確保することができたりもします。

こうした「イザというとき」というのが人生で起こらない方が良いのは言うまでもありませんが、絶対に起こらないわけではないならば、訓練しておいた方が良いとも言えます。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、レスキューダイバーというのは「イザというとき」の対処方法を訓練し、学んでいるダイバーです。

では具体的に厳しい訓練をするのかというと、それほど厳しいものではありません。

例えば、

「パニックになっているダイバーを助けようといきなり近づかない」

とか

「パニックになっているダイバーに正面から近づいて助けようとすると抱きつかれて危険なので背後に回り込む」

など、自分自身を危険にさらさないための知識を学んだり、実際にそのやり方の練習などを行ったりします。

このように、スキルの難易度がどうこうというよりは、「知っている」「やったことがある」という経験をしてもらうことが重要となります。

具体的に、レスキューダイバー講習では、パニックになっているダイバーに正面から抱きつかれそうになった場合に回避したりする練習をしてもらいます。

また、パニックになっているダイバーに正面から抱きつかれないようにしながら背後に回り込む練習をしてもらったりします。

実際に水面でやってみると、パニックになっているダイバーは必死なので、回避しようと思ったのに追いつかれてしまって抱きつかれてしまったり、水中に潜って背後に回り込もうと思ったのに上手く回り込めなかったりと、自分がイメージしていたようにできないこともあります。

レスキューダイバー講習において、こうした練習を何度も行っているうちに、パニックになっているダイバーに抱きつかれて危険な目にあわないように回避することができるようになったり、素早く水中で背後に回り込むことができるようになったりするのです。

このように、レスキューダイバー講習では、自分自身の安全を確保しながら、無理のない救助をすることができるように練習をしておくわけです。

また、レスキューダイバーと聞くと、「他者を助けることが出来るダイバー」とイメージし、講習では他者を助けるためのスキルを学ぶとイメージするかと思います。

もちろんそれで間違えではないのですが、「自分自身の安全を守りながら」という前提のスキルを学ぶのです。

つまり、レスキューダイバー講習で学ぶのは、オープンウォーターやアドバンスで学んだことと同じように、自分のダイビングを安全に楽しく行うための必要なスキルであり、自分自身やバディの安全なダイビングのために役に立つスキルなのです。

レスキューダイバー講習は、オープンウォーターやアドバンスの講習とは内容が異なりますが、その難易度や有効度などは、オープンウォーターやアドバンスと大きく変わるわけではなく、「ダイビングを安全に楽しく行うためのスキル」であることも同じです

レスキューダイバー講習は、水中をたくさん泳いだり、深いところにいったり、いろいろな生き物を見たりするなどがないので地味でつまらないと感じるかもしれません。

しかし、行方不明のダイバーを捜索したりする練習は、通常のダイビングでも役に立つスキルアップにつながりますし、通常では経験できないような貴重な経験を積むことができるという魅力もあります。

学校や会社などで行う避難訓練なども、「難しそうだし、つまらなそうだし、面倒くさそうだからやめておこう」といってやらなかったら、イザというときにパニックになってしまったり適切な行動が何であるかが分からなかったり、行動に移すことができずに慌てふためくだけの自分になってしまう可能性が高いままです。

そうならないように、実際には生涯一度もやらないかもしれないものを、イザというときのために訓練するわけです。

ダイビングにおいても同じように、レスキューダイバー講習を受けて、訓練をしたことがあれば、少なくとも「何も分からず周囲の人に助けてもらえるのをただ待っているだけのダイバー」から、何らかの行動を起こせるダイバーになる可能性を高めることが出来ます。

やってみて、上手くいったり上手くいかなかったりという経験をし、問題点を洗い出し、何度も繰り返すうちにコツをつかみ、「イザというときに動ける自分」になっておくことが目的であり大切なことなのです。

難易度も高くはありません。

オープンウォーターで学ぶ、マスククリアやレギュレーターリカバリーなども初めてやると難しく感じますが、それと同じです。

レスキューダイバー講習でも初めてやることが多いので、最初は難しく感じることもあるかもしれませんが、オープンウォーター講習のときの方が初めてのことだらけで大変だったのではないかと思うくらいです。

レスキューダイバー講習は、普段のダイビングではなかなか経験することができないことを経験出来る貴重な講習だと思って楽しんでください。

「イザというとき」は来ないかもしれませんが、経験したことは必ず自分自身のプラスになることと思います。

そして、メンタルを強くし、冷静で余裕のある自分を育てることにもつながります。

ダイビング講習の中で、日常生活でも役に立つスキルを学ぶことができるというのも、レスキューダイバー講習の利点だと思いますし、普段の自分の成長や日常生活をする上でのメンタル強化にもつながりますので、レスキューダイバー講習はおススメです。






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